ノルウェー、ホルメンコーレンのダイナミックなスキージャンプ場。
ノルウェー、オスロー市にあるホルメンコーレンHolmenkollen のスキージャンプ場は1892年にオープン以来、オスロの人気の観光名所で、またノルウェーのスキージャンプ選手の活躍の中心の場です。
このジャンプ場が今年(2011)2月のノルディックスキー世界選手権のために建て替えられました。
建築設計(デザイン)はJDS Architecs 、構造設計はNorconsult。
これを見てパッと思い浮かぶのは。。
「銀河鉄道999、メガロポリス駅の発着場 」 コチラも
「天ヘ昇っていく龍」 !?
全長の半分近く(約50m)が片持ちとなっています。
世界初の全鉄骨造のスキージャンプ場とのことで、全長約100m、総鉄骨量1000t。
斜路部には全長に渡って防風壁が付いています。
スキージャンプ場は一般的には最頂部(最先端部)を柱で支持するのが普通ですから、このような片持ち形式は新鮮。ありそうでなかったデザインです。
走路脇の防風壁は、ジャンパーが風の影響を受けずに良い記録を出せるよう設けられたもの。
流体解析を行って設計されています。
左は防風壁ナシ時。中央は採用案(design porosity=設計孔隙率)、
右は板状壁時。
赤いところが減っていることより、風圧が作用しない、ということでしょう。
スキージャンプ場は本来、頂上から下へ降りるための施設ですが、本施設の場合、ビジュアル的に下から上へ視線が向くような、上昇感のある、ダイナミックなものに仕上がっています
スキージャンプ場で建築的に有名なものと言えば、
ザハハディッドのオーストリア、インスブルックのスキー場。
走路部は下側をテンション補強、いわゆる張弦梁状。
スキージャンプ場といえば今までは「施設」というイメージでしたが、建築家もデザインの対象として触手を伸ばし始めているのでしょうか
オマケ
JDS Architecsのサイトより。
↓ いたたたたっ (三角形状のバルコニー)
↓ 直接的。 「BE」。 「生きろ!」 ?
コチラも似たようなデザイン。 ∞ (無限大)?
↓ ポツポツと目のように見える部分は風車。ウインドタービン。
心霊写真みたいで気持ち悪い!?
↑ このような自由奔放な形態のデザインは海外建築家のサイトでは良く見かけますが、不思議と日本の建築家ではほとんど見かけません(気鋭、若手建築家でも)
日本の建築家も、もう少しダイタンになった方がいいのでしょうか。それとも現実的なのかな
オマケ その2 ホルメンコーレンでスキージャンプするゲーム。
ジャンプ台は改築前の旧ジャンプ場。
仕事の合間、息抜きにどうぞ。
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