今日は書籍を紹介します
最近更新が滞り申し訳ありません(><)
今日、ご紹介するのは"BIomimicry in Achtecture"
"バイオミミクリー イン アーキテクチャ"(上記写真クリックでアマゾンへ)
バイオミミクリーって何やねん??
バイオミミクリーとは、バイオ=生物の ミミクリー:マネをする、と言うことです。
学問的には「生物模倣学」などと呼ばれます。近年の新しい学問です。
要は自然に学べ、ってことですね。
生物や植物を研究して、それを人間の創造物、商品などに活かそう、と言う考えです。
本書はそれを主に建築に焦点を当てて述べたものです。
本の中から写真をいくつかピックアップ。
↑アラップのエンジニアによる橋梁のアイデアで、"shell-lace structure"(シェル・レース構造)。巻き貝(シェル)のくねった仕組み、シェルの効率の良い点などを活かしたとのこと。
↑スイレン(ハス)の葉の葉脈の仕組み。最小の材料で効率的な補強構造が作られています。
↓上記の類似として、左端の四角の支柱と同性能の柱。右端は四角の2%の材料で作ることができるとのこと
なお、構造強度的な模倣のみならず、以下の様な点も述べられています
・砂漠に生きるサボテンや昆虫の保水法、シロアリの蟻塚の「室内」温度管理などの環境工学
・サメの肌を研究した水着→かつて一世を風靡したspeedo レーザーレーサー(早すぎるため水泳連盟が禁止措置に)
・アサガオの花のつぼみで、花びらが折りたたまている様子→パラソル型の折りたたみ屋根に
・ハコフグの形状→空気力学に優れているためワンボックスカーの形状に(↓写真)。ちなみにハコフグは英語でまさにbox fish「ボックス」フィシュと言います
B5程度、厚さ1cmの可愛らしい本。写真が多く非常にカラフル。写真と文章が半々で、さほどぶ厚いものではありませんが、英語の文章を読み通すのはちょっと大変かもしれません。
それにしても写真がヒジョウにキレイです(上図のハコフグの写真がその例)。眺めてるだけでもオシャレ。
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自然界の、まさに命を賭けたキビしい淘汰。。その生存競争を勝ち抜いてきた生物の前では、人間の知力なんて微々たるものと言う気がします
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