'10/11/17
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チョーカワイイ送電塔:"Dancing with Nature" <<前ページに戻る
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送電塔といえば、機能一辺倒、景観の邪魔者、と言うのが一般的ですが、コチラはチョーかわいらしい送電塔。 (拡大写真は全てリンク先で) |
イタリアの民間電力会社、Terna(テルナ)社が主催した設計コンペの優勝案でフランスの建築家ヒューダットン氏率いるヒューダトンアソシエイツ(HDA)がデザインしたもの。
そのモチーフは誰が見ても一目瞭然、植物が発芽したところ。
両手を掲げた人間、のようにも思えます。
タワーはケーブルで補強されたテンション構造。送電線はこれらのケーブルに留められます。
ケーブル補強のおかげで上端、Y時型の分岐の部分には適正に力が伝達され、曲げモーメントの発生を減少させています。
一般的な送電塔は両脚を踏ん張るような、下部ほど広い形態ですが、それに比べて本タワーは脚部が細いため、風などの横力が作用したときはタワー自身がしなり、 ”風(自然)の中でダンスする = Dancing with Nature” とのこと。
「”ダンス”することで構造上の釣り合いの位置を保つ(見つける)」そうです。
脚部が小さいことで「環境への影響(=土工事)が最小で済む」という利点も。
極めてシンプルながら優美なお姿。これぞデザイン!という感じがします
もしこんなのが日本にあったら、そこら中の女の子が「カワイイ!」と写メしまくって自分のブログに誇らしげにアップ!しそうです。
ヒューダトン氏はフランスの建築家。ピーターライスのRFRにしばらく在籍した後、独立。
DPG工法のバイブルといえる Le Verre Structurel(Structural Glass) はライス氏とダトン氏の共著。
それらの影響か、ガラスファサードの仕事なども多数。
ホームページは一見の価値アリ。
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