イタリアの構造デザイナーをおひとり紹介
Sergio Musmeci(セルジオ・マスメーシ?1926-1981)氏はイタリアの構造デザイナー。
日本では聞いたことがないですね
氏によるびっくりするような橋をご紹介。
コチラの橋、イタリアのバセント川にかかる橋。オーガニックな形態のアーチによるものです
一瞬、なんじゃこりゃ?と思ってしまいます
コチラが全体の構成 ↓ 。
支持体となるアーチをハーフシリンダー=雨どいのような半円形のシェルとしているのです。シェルアーチと言えます。
ShellArch =シェラーチと命名。ジェラート食べたい(イミフ)
逆さになったキツネが橋からぶら下がったようにも見えます。実際は逆にその”キツネ”が橋を支えているのですが。
キツネの「足」が路面に接して支えている訳ですが、路面を「点」で支えていると言うことであり、カナリ大胆です
力学が分かる人ならコチラを見れば、はは~んとなるでしょうか。
曲げモーメントがゼロとなるところではシェルも曲がりによる厚さ=シェル厚がゼロとなっています
ほぼ同じアングルとなる写真。
アーチの中に入ってみた様子。動物の胎内のようです。
型枠を作るのはタイヘンだったかもしれません。
以下の写真は第3者がモデル化(模型or CG)したもの。アーチの全体構成がわかりやすい。
以下は氏の他の橋。上は曲げMより発想したもの。下はメッシナ海峡横断橋のアイデア。
イタリアの構造デザイナーと言えばまずはネルヴィ。あとはリカルド・モランディくらいでしょうか。Sergio Musmeciは初めて知りました。
イタリアにまだこんなスバラシイ構造デザイナーがいたとゎ。
その考えにはイタリませんでした(><)
コチラのblogに写真がまとめてあります。
またコチラは氏についてまとめたPDF。
他にも「Sergio Musmeci」で画像をググってみてください
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