あ 行 |
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アウトリガー outrigger
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建物などの本体部の倒れを防止するために外に張り出した補助部材。 日本語では境界梁などとも言う。
こちらのページ参照。
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アスペクト比 aspect-ratio
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もともとは物体のタテヨコ比のこと。
建築の場合、超高層ビルなどの高さ-幅の比、 またはア−チなどの幅-高さ比を言う。
超高層、アーチとも標準的なアスペクト比の値があり、それと比べることで「このビルは細長い」とか「このアーチは高い」などと比較することが出来る。
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アーチ arch
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中央が上に盛り上がった形式の部材。
アーチは負担する荷重を曲げモーメントをほとんど生じず軸力で伝達できることから非常に効率的である。
アーチは荷重が作用したときにアーチ足元が開こうとし、この力をスラストという。
アーチがその効果を発揮するためにはアーチ足元が水平に動かないように拘束されている必要がある。
それがなされていないアーチは構造力学的にはアーチではなく、単に「曲がった梁」である
アーチの幅=足元間の距離をスパン、アーチの最頂部までの高さをライズ、そしてこれらの比をスパンーライズ比といい、アーチの性能を示す基本的な指標である
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アーチタイ arch tie
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タイとはつなぎ材。 アーチ両端を結ぶことでアーチ足元が開こうとするのを防ぐ部材。
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アンカー anchor
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固定すること。柱を基礎に固定するボルトがアンカーボルト。
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ウォールガーダー wall girder
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壁状の、成の高い梁。建築などで、ある階の床から次の階の床までの1層分の壁を梁として利用すること。
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オーバー ハング overhung
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建物の下の階よりも上の階の方が出っ張っていること。
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キール アーチ keel arch
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キールとはもともと船の下側に走る竜骨(りゅうこつ)の意味。船の背骨のようなもの(下写真左)。
キールアーチとはこの船をひっくり返したようなもので、主にスタジアムの屋根を構成するときに用いられる。
下写真のように(中:シドニーオリンピックスタジアム、
右:神戸スタジアム)、スタジアムの長手にアーチを2本架け、これに寄りかかるように屋根を乗せたもの。
スタジアムのメインスタンドとバックスタンドに屋根を掛けるのに都合が良い。船をひっくり返して真っ二つに分けた、と言えばいいか。
このようにキールアーチを2本掛けて屋根を掛けるのはスタジアム屋根を作るときのいわば常套手段。
キールアーチはまさに屋根の背骨=キールとなって屋根を支えるので(いくらお金がかかったとしても)これをなくす訳にはいかない(涙)。
このキール・アーチ、ザハ・ハディッドの「新国立競技場」で一躍有名となり、一般新聞紙を賑わすほどになった。今年(2015)の「流行語大賞」ノミネート間違いなしか!?
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構造デザイン
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本サイトでの解釈を参考に、ご自身で定義してみましょう。
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ケーブルガーダー ケーブルトラス cable girder, cable truss
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ケーブル材で構成された梁(トラス)
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コンプレッション リング compression ring
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圧縮が働いているリング(円形)状の部材。 圧縮リングとも言う。
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シングルレイヤー single layer
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一般的なトラスは上弦材、下弦材の2本の材(=層)から構成されるためダブルレイヤー(=2層)と呼ばれる。
これに対し、上弦材のみ、すなわち1層のみしかない構造をシングルレイヤー(単層)と言う。
またそれを用いたシェル構造をシングルレイヤーシェルと言う。
ダブルレイヤーはその2層間の高さを構造せいとするのに対し、
シングルレイヤーはそれがゼロなので構造形態そのものがカーブする(=シェルとなる)ことで全体で構造せいを確保する。
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水平梁
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風などの水平(横)方向の力に抵抗する梁。
通常「梁」というと、鉛直力(重力)に抵抗する部材なので、それと区別する意味で使う。
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スプレッダー spreader
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スプレッドとは「広げる」の意味。 (1)膜構造で、膜材を施工するときにその膜を広げるときの補助部材。
(2)張弦梁、ケーブルガーダーなどでケーブル間に設ける束の別名。
この束は上弦材、下弦材の間隔を保持し、広げて成を保つことが目的なので、こう呼ばれることがある。
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スラスト (アーチスラスト) thrust
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アーチに荷重が作用したときにアーチ足元が開こうとする力。
靴下を履いて、きれいなフローリングの床の上で両足を大きく開いて立つと、
だんだん足が広がって苦しくなるはず。 この時働いている力。
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耐風梁
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壁面などが受ける風圧力に抵抗するために設けられる梁。 水平梁の中のひとつ。
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ダイヤフラム diaphragm
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もともとは筒状の部材に設けられる「隔て板」。 人間の「横隔膜」も英語でこう言う。
(1)ラーメン構造の柱-梁交差部で、柱の軸方向に直行して設けられる板。梁(通常H鋼)のフランジを受ける。
(2)シェル、ボールトなどでその形状を保持するために設けられる補強部材。
通常ボールトなどの曲面方向と直行して隔て板状に設けられることからこう呼ばれたが、近年はケーブルにより
特に板状ではない構成もある。
竹の「節」は、空洞のパイプ状の幹がゆがむのを防いでおり、立派な自然界のダイヤフラムである
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張弦梁
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梁の下部:引張力側にケーブルを張って補強した梁。
大スパンを軽量部材で飛ばすことができ、効率がよい。
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テンションリング tension ring
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引張力が働いているリング(円形)状の部材。
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トラス truss
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棒状の部材を組み合わせて出来た部材。
一般的に部材が3角形を構成するように部材を配置する。
これにより、部材には軸力:圧縮力または引張力のみしか生じず、
曲げモーメントは生じないので効率的に力に抵抗でき、小さな断面で構成できる。
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トルションチューブ torsion tube
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ねじれ力=トルションに抵抗する材、ねじれ力伝達材。
一般的にチューブ状(閉鎖型)であるのでこう呼ばれる
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パイロン pylon
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巨大な支柱。マストも同じ。ピロンとも言う。
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バックステイ back stay
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吊り構造などで、メインスパン部に張られたケーブルなどの引張力などを地面まで伝達する部材。
ステイとは控え材、保持材。よって「メインスパンの後方にある控え、保持材」。
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フィーレンディール トラス Vierendeel truss
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フィーレンディールトラスとはトラスの一種。 一般にトラスは3角形を構成するように部材配置するが、
斜め材がなくタテヨコのハシゴ状に構成されたものを発明者の名よりこう呼ぶ。
実例の画像
3角形を構成しないため部材に曲げモーメントが生じ不効率だが、四角の開口を窓開口としたり、
設備パイプを通したりと建築計画上都合が良いため用いられる。
この例のように、トラスでは不都合なためにフィーレンディールで、と、消極的理由で採用されることが多い。
せん断の小さい中央はフィーレンディールで、端部は斜材をつけた一般トラスで、という混合形式もありえる。
上弦材、下弦材をつなぐ短いつなぎ材は両端が弦材と剛接合であるのが特徴だが、
片方のみ(例えば上弦材)とはピン接合となっている形のものをハーフ・フィーレンディールと呼び、近年使われている。
片方の弦材が細いなどの理由で曲げモーメントに抵抗できない場合などに用いられる。
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ブラケット bracket
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短い片持ち梁、持ち出し部材。
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偏分布荷重
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梁などで、その部材の全長に対し、一部分だけに偏って分布して作用している荷重。
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ポスト post
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小柱のこと
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ま 行 |
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面内、面外方向 (〜力、〜モーメント)
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一枚の紙を考えて、この紙の中で力が働く場合が面内方向。 この紙に直角方向が面外方向。
(正確には直角でなくてもよく、面内方向以外が面外方向。)
アーチの場合は、アーチが含まれる平面に対して面内、面外という。
自動車のハンドルを回す動きはハンドルが含まれる平面で面内方向に回転力(モーメント)をかけていることになる。
紙を鉛筆で突き刺すことは紙に対して面外方向への力。
またセンベイやクッキーをパキッと2つに割ることは面外方向に曲げモーメントを掛けていることになる。
このようにセンベイを面外に割るのは簡単だが面内に曲げて割るのは困難で、
これは板材は面内には強く、面外には弱いことを示している。 これより、力をなるべく面外力でなく、面内力で伝達させるのが効率的である。
なおシェルやボールトなどの湾曲面についても、その湾曲面の中で生じる力を面内力、それ以外を面外力と呼ぶ。
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や 行 |
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ユニバーサル ジョイント universal joint
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「万能継ぎ手」の意味。 鉄骨造などの部材接合部で、ベアリングなどを組み合わせることで空間のあらゆる方向に回転可能な金物。
部材がどんな角度から取り合ってきても、この部材1つで全ての箇所に対応できるので、製作の手間が大幅に軽減されるメリットがある。
こちらのページを参照
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ら 行 |
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ラーメン rahmen
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ラーメンは、もともとはドイツ語で枠、(フォト)フレームのこと。
梁、柱を剛接合することで曲げモーメントを伝達可能にし、
水平力などに対し主に曲げモーメント(及びせん断力)で抵抗する架構。
英語ではモーメントフレーム、ポストアンドビーム(梁-柱)構造とも言う。
斜めの部材がないので建築物などで非常に使い勝手がよく、オフィス、マンションなどの日本の大半の建物はラーメン構造。
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わ 行 |
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